(↑いつの間にこんなマッチ棒ビルが3つも?!)

今週は「Restorative: 夏バテを回復させるヨガ!」です。

アイアンガーヨガ(Iyengar Yoga)は、月の最終週はRestrativeをやります。

Ristorativeというのは元気を回復させる、という意味です。

通常のクラスよりプロップをふんだんに使って、無理せずポーズをとれるようにし、普段より長くポーズをやります。

アイアンガーヨガは、どのレベルの人にもポーズが正しくできるようにするために、プロップを使うのはご存じの通りですね。

これは、B.K.S Iyengar師が怪我をした時に、今まで通りにヨガのポーズができなくなり、家にあったブロックや紐やブランケットを使ったのが始まりです。(ちなみにヨガマットもB.K.S Iyengar師が使い始めました。その時に特許申請しておけばIyengar Yogaは、ヨガマットの販売だけでもすんごいお金儲けできたのに!)

そして彼は、ゆっくりとじっくりとポーズをやることによって、自分の身体がよりリラックスしながら開いていくのを発見したそうです。

“Meditation in Action”

ヨガのポーズの中で瞑想状態になれ、深い安らぎと落ち着きを得ることができた、というのがRestrative Yogaの始まりです。

アイアンガーヨガのRestorativeは、

1.より深く身体を伸ばして開くことができる

2.余分なテンション(強張り)が緩んでくる

3.柔軟性と可動域がアップする

4.気持ちが安らいで落ち着く

5.免疫力がアップする

といった効果が期待できます。

ここで誤解して欲しくないのは、Restorativeはrelaxationの要素はありますが、それだけではないということ。

もっと言うと、relaxationを得るためには、身体の緊張を緩めないといけません。

身体がカッチカチのまま、例えば寝て脚を壁に上げてリラックスできますか?腰が痛くなるだけです。

Restorativeのシークエンスは、まず動いたり、身体をじっくり伸ばして硬いところを緩めます。

後半にリラックスできるポーズを長くやります。

クラスによっては、Savasanaの後にプラナヤマ(呼吸法)をします。

身体をじっくり伸ばす時は、緩めることを目指します。

結構長くポーズを続けるので、意地になってそのポーズを保とうとして逆に身体を硬くしてしまいがちです。

ポーズをやりながら、どこが辛くなってきたのか、どこがまだ緊張しているのか、呼吸は止めていないか、などを観察していきます。

前述の、自分の身体との対話をしていくのです。

よく「ヨガは健康診断です」と言っていますが、まさにRestorativeは、ヨガのポーズを通して自分を内観して、固まっているところ、頑張り過ぎているところを緩めていきます。

身体の強張りが緩んでくると、波だっている気持ちが静まり、安定して安らいできます。

今週は、夏バテから回復させる、こんなヨガをやっていきます。