Parsvottanasana (Intense Side Stretch Pose)の写真の白黒の方がB.K.S.Iyengar師で、カラーの方が「Yoga Journal」という雑誌に載っていたものです。両手を床についた方がもちろん簡単なんですが、脚を見て下さい。前に出ている方の脚が右と左で違いますが、まず脚、特に膝裏の伸びが違いますね。前足と後足の位置関係、足指の向き、(ちょっと見にくいですが)左右の’お尻の高さ、を比べてみて下さい。ちなみに、「Yoga Journal」は老舗のヨガ雑誌で、かなりまともなんですが、このポーズの写真に関しては「どうしちゃったの???」とびっくりです。
Parsvottanasana (Intense Side Stretch Pose)は、こうなってまーす。
股関節は下のイラストのように、6方向に動きます。この6方向全部スムーズに動いて初めて、「股関節が柔軟」と言えるのです。
さて、今週どのレベルでもやる予定のParsvottanasana (Intense Side Stretch Pose)は、この股関節のどの動きでしょうか?なんと内旋なのです。後ろの脚をいかに内旋するか、なのです。内旋と内股とは違いますからね。内旋は太腿の付け根=股関節から太ももを内側に太腿の骨を軸に回転することです。内股は足首から足を内側に入れることです。外旋はその逆。
先週はかなり股関節の伸展と屈曲をやりましたので、今週はこの内旋と外旋、そして内転と外転をやっていきます。外転は身体の中心から脚を外に開くことです。内転はその反対。伸展は股関節を伸ばすように脚を後ろにやることで、屈曲は股関節で曲げることです。
歩き方も股関節に大きく関係しています。颯爽と歩けるのは股関節が柔軟だから。速く走れるのも然り。開脚や前屈も股関節です。股関節が硬いと動きがどうも年寄臭くなってしまうのです。バイデン大統領の歩き方を見て、いつも「ああ、股関節を柔軟にするヨガのポーズを教えたい!」と思います。