3月も終わりだと言うのに、むっちゃくちゃ寒いNYです。
今日はAnnual Checkupに行ってきたんですが、風ビュービューで、日中でも氷点下。
そんな中、桜やマグノリアの花が健気に咲いていました~!
さて、今週は「リストラティブヨガ+プラナーヤマ(呼吸法)で、身体の内側からむくむく元気に!」
ちょうどいい機会なので、ヨガの呼吸のことについて。
以前、私のクラスを1回受けただけでもう来なくなった人がいました。後で、共通の友人から「ゆかりさんのヨガは呼吸のことを言わないから、本物のヨガではない」と判断されたと聞きました。
NYのヨガの主流は当時Vinyasa Yogaと言って、休みなくポーズを連続してやっていくヨガのスタイルで、必ずインストラクターがリズムを取るように「Inhale (息を吸って)」「Exhale (息を吐いて)」と言い続けます。それに慣れている人は、呼吸の指示がほとんどないIyengar Yogaってヨガじゃない、と思ってしまうんでしょう。

Iyengar Yogaは、まずTeacher’s Trainingで、徹底的に呼吸のことを言うのを止めさせられます。これには私もびっくり!
私はIyengar Yogaの前にHatha Yogaのインストラクターの資格を取っていたので、癖のように「息を吸って」「息を吐いて」とインストラクションをしていました。
当然「なんで呼吸の指示をしないわけ?寧ろ、してはいけないってどーゆーこと?」と思います。
Iyengar Yogaは、まず自然に深い呼吸ができるように、肺の周りの筋肉、つまり肋骨周りの筋肉の柔軟性の向上を優先します。
ご存じの通り、Iyengar Yogaは自分の好きなように自由にAsana(ヨガのポーズ)をさせません。そして指示が細かい。
だからこそ、Asana(ヨガのポーズ)をやることで、普段使っていない筋肉を使うことができます。
指示通りにAsanaをするだけでも大変なのに、その上に呼吸の指示が加わると混乱しかねない。なので、基本、息を止めないでAsanaをやればオッケーで、どこで息を吸ってもいいし、吐きたい時に息を吐けばいい。そして何度も何度もAsanaをやっていく内に、自然と息を吸うべき時に吸っていて、吐くべき時に吐いているようになります。
ただし、捻りのAsanaやクラスの始めの方など、これは呼吸の指示と共にやるべきと言う時は、Iyengar Yogaでも呼吸の指示はします。
ヨガの時の呼吸は、基本、鼻呼吸です。
鼻から吸って、鼻から息を吐きます。
呼吸法も、いろいろなテクニックがあります。
Asana(ヨガのポーズ)も、慣れていない人が見よう見まねでやると怪我をするように、呼吸法もいきなり、Bhastrka(バストリカ)やKapalabhati(カパラバティ)など激しい呼吸法をやると意識を失ったり、ひどい例では肺気胸になった人もいるそうです。
今回は、Ujjayi(ウジャーイ)という呼吸法をします。
“ud”は、aboveとかupという意味で、 “jay”はvictory“.。「勝利の呼吸」というすんごい名前の割には、できるだけ長く細く息を吸って、同じ時間をかけて息を吐く、という呼吸法。息を吐く時に喉の声門を少し収縮させるようにするので、穏やかな海鳴りのうねりのような摩擦音が生じ、別名Ocean Breathingとも言われます。
今週は、外から入ってくる情報に右往左往しないで、意識を内側に向けて、自分がもっているエネルギーに気付き、身体の内側からむくむく元気になっていきましょう~!
(氷点下のNYで健気な桜~❤)